ヴェスの二次創作を読んでいると、ぶちあたるのが正義の定義について。
これがまだ、作者様の考え方によって色々形を変えるのが面白くて仕方ない。
まぁ大体「正義は見るものによって形を変える」というのが世間一般的な説のようです。一般的だしね。
ヴェス本編でもダングレスト辺りで出てきたエステルとレイヴンメインのイベントで「性善説」が出てきますけども、あそこも驚いたな。まさか、テイルズでそういった問題が提起されるなんて、思ってもみなかったから。
ま、モノが正義なら出てきて当然という見方もあるんでしょうけど。
正義の定義ときて、一番に思い出すのは、実は幻想水滸伝の3までだったりするんですが……あれってモノが戦争なので、一番そういう議論が起きやすい。特に2。
互いに一番良い方法を求めて戦ったんだけど、結局戦争に限っては、勝者が確実に正義として決定されるので、まぁ、議論の意味もない。
で、話は元に戻りますけど、ヴェスで正義の定義について、真っ向から立ち向かっている象徴とも言えるのが、ユーリとフレンの二人。
片や人間の道徳からものを言っていて、方や法の名の下にを具現している物言い。
私的な見解で言わせて貰うなら、これは勝負にすらならないことだと思わざるを得ないわけでですが……何せ、法ってのは作り上げる人間の道徳が根底にあるからですね。基本が道徳なら、結局道徳勝負のユーリに軍配が上がるわけで、可哀想にフレン……。
じゃ、正義ってのはなんでしょうね? と思ったので、日記に投下。
ぶっちゃけ、判りませんわ。
ヴェスでの最終的見解は、ヨーデル殿下によって下されました。最高指導者にふさわしい(かどうかは疑問ですが)ヨーデル殿下の最終決断が、ヴェスにおいての正義への答えと判断しても良いと思います。
帝都をアレクセイにのっとられた後のハルルで、ユーリとヨーデル殿下の会話においてがそれ。その後もザウデに向かう前の城門前のヨーデル殿下の行動を合わせれば、殿下の正義はユーリに下ったと言っても良いでしょう。
明確に台詞を記すなら「あなたのような人が、それを持つのにふさわしい」これです。
宙の戒典を持つユーリに対して、殿下が言った台詞ですね。
で、エンディング後のユーリについて、原作では何も触れられることはないようですが、ではユーリの罪はどうなるのか? については、ここで答えが出ていると言っても良いでしょう。すなわち、真実の隠匿による、無罪放免。世界を救った人間に、罪を問うことが出来るかどうかは別として。
結果的に、ヴェスで根本的正義が何か? の答えは、ユーリの行動が全て正しい、と結論付けられたわけですね。
正義って難しいですね。
でもまぁ、私の見解はヴェスとは違いますが……。
人によって形を変える、本当なら絶対的に固定されなくてはならないこの道徳観念。
テーマに選ぶのには、とんでもないものだったと思うわけですが、最終的に決断を下してしまったのがまた凄い。
メディアの恐ろしさを知る良い機会でした。
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